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INTRODUCTION

13歳の少女ナラが祖母の不可解な行動から祖母が人間ではない何者かであることを疑い始め、恐怖に怯えながら隠された秘密を暴いていく“セレモニー・スリラー”。監督は世界中から熱い注目を集めているアイザック・エスバン。2014年の長編初監督作『パラドクス』では、カンヌ国際映画祭やバンクーバー国際映画祭など 45を超える映画祭に招待され映画賞を 16部門獲得。翌年発表した『ダークレイン』は、米批評サイト「ロッテン・トマト」で94%が高評価、シッチェス・カタロニア国際映画祭作品賞ほか15部門を受賞、30 部門でノミネートを果たした。
新作『イビルアイ』はプレミア上映された第18回ファンタスティック・フェスト映画祭でわずか“60秒”でオンラインチケットが完売。第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭では「近年で最も素晴らしく、最も奇妙で、最も背筋が凍る」「アリ・アスター、ジェームズ・ワンに並ぶ才能」と評価され、メキシコ劇場公開では興行収入3週連続トップ10入りのスマッシュヒットを記録する熱狂ぶりをみせている。
そして満を持して日本に上陸。この夏、絶対予測不可能な結末に、日本中が泣き叫ぶ!

STORY

都会に住む13歳の少女ナラは、奇妙な病気にかかった妹の療養のため、家族とともに母の田舎であるラスアニマスという村にやってくる。そこには年老いた祖母がひとりで暮らしていた。祖母と過ごすうちに次第に不穏な空気が漂い始め、ナラは祖母の不可解な行動から、彼女が人間ではない何者かであると疑い始める。祖母と村に隠された秘密に迫っていくナラ。しかしその先には、決して踏み込んではいけない、戦慄の真相があった…!

CAST

オフェリア・メディーナ
(二人の姉妹の祖母、ホセファ)
COMMENT
本作に出てくる“魔物”は完璧に出来ていて、雄大で、恐ろしくて、それが私にこの映画に対する自信と誇りを感じさせてくれました。薄っぺらではない素晴らしい映画を作るつもりだったので、完成した作品を観た時には穏やかな気持ちになりました。是非映画館で楽しんでください。
1950年3月4日生まれ。メキシコの舞台および映画女優、ダンサー、歌手、脚本家、ラジオプロデューサー、政治活動家。11 歳で映画監督アレハンドロ ホドロフスキーのパントマイム子供グループの一員となり、多数のショーに参加。1968年にメキシコ映画『La paz』でスクリーンデビュー、77年にリチャード・ドレイファス主演『私立探偵モーゼス』でハリウッドに進出した。それ以来、彼女は 85 以上の長編映画やテレビ作品に出演している。『フリーダ・カーロ』(84)、『イノセント・ボイス 12歳の戦場』(04)、『わが悲しき娼婦たちの思い出』(11)ではアリエル賞(メキシコ版アカデミー賞)を受賞。メキシコを代表する女優としての地位を固めたメディーナが、本作ではトラウマ級に不気味な老婆を演じ期待を集める。
パオラ・ミゲル
(13歳の少女、ナラ)
2007年10月18日生まれ。6歳の時から演技のレッスンを始め、 2016年、名門養成学校であるCEAインファンティルに入学し、わずか10歳で演劇「Emilia y su globo rojo」の主人公としてデビュー。 18年、TVシリーズ「Sin Miedo a la Verdad」でTVyNovelas Awardsを受賞した。その他、TVシリーズ「父親募集中」(20/Netflix)、TVシリーズ「センター・オブ・ジ・アース」(23/Disney+)、メキシコでスマッシュヒットを記録した映画『Malvada』(22)などのさまざまな映画やテレビ番組に出演。本作で偉大な女優オフェリア・メディーナと共演し、傑出した主役を演じる。
サマンサ・カスティージョ
(ナラの母、レベッカ)
1980年3月12日生まれ。2013年『Pelo malo』(サン・セバスティアン映画祭最優秀映画賞受賞)でスクリーンデビューし、12の映画祭で最優秀女優賞を受賞、世界的に高い評価を得る。その後、世界各地で上映された 『Le badanti』(15)、『La Migliori età』(15)、『El Malquerido』(15)、『El Amparo』(16)で主役を演じた。その他、TVシリーズ「Buscando a Frida」(21/Netflix)、TVシリーズ「Cecilia」(21/HBO)、ホラー映画『Huesera: The Bone Woman』(22)などで個性あふれる演技でシーンを圧倒する。

DIRECTOR

アイザック・エスバン
(監督・脚本)
COMMENT
『イビルアイ』はまったく新しいホラー映画です。私の今までの作品の中で、本作が最も野心的だと思っています。ストーリーがというより、そのストーリーの中で語られる世界観がです。娯楽性が高く怖いホラー映画を観たい方はもちろんですが、これまでにない映像体験を味わえる作品でもあります。ご期待ください。
最初の長編映画『パラドクス』(14)は、無限の階段と無限の道に閉じ込められた登場人物を描いた心理SFスリラーで、カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、その後ファンタスティック・フェスト映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界中の45以上の映画祭で上映された。16の賞を受賞し、マスコミやギレルモ・デル・トロのような映画製作者から絶賛された。60年代のSFへのラブレターだと本人が語る2作目の長編映画『ダークレイン』(15)もファンタスティック・フェスト、シッチェスでプレミア上映され、シッチェスでは作品賞、モルビド映画祭ではプレス賞をはじめ、その他15の賞を受賞した。その後、アイザックは『ジョーカー』『ゴーストバスターズ/アフターライフ』などを手掛けるブロンスタジオに雇われ、自身の 3作目となる映画(初の英語音声映画)『パラレル』(18)の監督に就任し、多元世界への入り口に偶然出会った友人たちのグループを描いた。そして22年、4作目にして本格ホラー初作品となる『イビルアイ』を公開し、大ヒットを記録した。ドミニカ共和国発のオリジナル脚本に基づいて、ラテンアメリカの民間伝承を最も暗い深みに探求し、ギレルモ・デル・トロの青春ファンタジー『デビルズ・バックボーン』と『パンズ・ラビリンス』にインスピレーションを受けて、エスバンは作家性とエンターテインメント性を両立する最初の映画を作り上げた。『イビルアイ』はファンタスティック・フェスト、シッチェス、トロント・アフター・ダーク・フィルム・フェスティバルなど、その年の重要なファンタスティック映画祭を席捲しただけでなく、メキシコでも大ヒットとなった(観客動員数は612,000人で、2022年のメキシコ映画としては3番目に興行収入が高く、ホラージャンルでは過去3年間でも1位となった)。

COMMENT

敬称略・順不同
ぁみ
(怪談家)
閉鎖的環境下での奇妙で背筋の凍る緊迫感はダークな御伽話のよう。
その先に待つ戦慄の真相に恐怖する凄まじい物語を堪能。
もう田舎の祖母の家に行けない。
ISO
(ライター)
幼い頃、口煩く苦手だった母方の祖母のことを思い出した。
今思えば礼儀作法に厳しいだけだったが、もしそれがハイパー凶悪老婆だったら…というのが本作、『イビルアイ』。
子供時代に観ていたらトラウマになったに違いない。
宇野維正
(映画ジャーナリスト)
独自の伝統を持つメキシカンホラーの現在地にして、
『ミツバチのささやき』を彷彿とさせる少女が主人公のファンタジー。
アイザック・エスバン監督のちょっと奇妙な演出もクセになる。
ジャガモンド斉藤
(お笑い芸人/映画紹介人)
ババアハラスメントに耐え続けた非力な少女ナラちゃんが不憫でならない。
誰かこの娘の言うこと聞いてあげて…!
彼女を待ち構えている大人の世界への入り口。
クライマックス、皮肉が効きすぎててゾッとする。
田中俊行
(呪物コレクター)
子供の頃母に連れられて行く場所があった。そこには1人の老婆が居た。
老婆と母は薄暗い部屋で祈祷の様な事をしていた。怖かったトラウマだ。
今でも老婆を見ると畏怖の念を覚える。
メキシコを舞台にしたこの映画はそこに村と伝承・伝説が加わる。最高だ。
伝説が本当になった時この映画はピークを迎える。
随所に登場する魔女が持つ呪物そして魔物の表現が素晴らし過ぎる。
とりあえず呪物コレクターとして『バッカ』が欲しい。
知的風ハット
(映画ライター)
アイザック・エスバン監督による、ダーク・ファンタジー最新作!
ちょっぴりグロテスクでヤングアダルト、しかし寓意に富んだ作風は変わらぬまま、
『パラドクス』や『ダークレイン』より王道だ!
ナマニク
(文筆業/映画評論家)
魔女奇譚をベースに真面目なダークファンタジーと思いきや
とんでもなく不幸な不条理劇。ああ、これは決して決して解けない呪い。
終わらない憎悪の連鎖を見せられ、私の心はボロボロです。
相変わらず意地悪な監督アイザック・エスバン。
もはや彼は現代のホルヘ・ルイス・ボルヘスではなかろうか?
人間食べ食べカエル
(人喰いツイッタラー)
これまで怪作奇作を放ってきたアイザック・エスバン監督が、今回はド直球のホラーで魅せる!変化球が得意な作り手は、ストレートを投げても強かった。「型があるから型破りができる」この金言を体現した作品だ。
野水伊織
(声優)
子どもの頃に怖かったもの——。暗い森、魔女、面識の少ない親戚。
そういったものを正面からぶつけてくるダークファンタジーながらも、
彩度を抑え不安を煽る映像演出は大人が観ても軽妙洒脱。
不条理スリラーだけに留まらない、アイザック・エスバンの世界に浸る残酷御伽話!
ビニールタッキー
(映画宣伝ウォッチャー)
母の実家が何かヤバい!
奇妙な村に不気味な伝承、そして謎多き祖母。嫌な予感は現実となり、
想像を遥かに超える最悪の恐怖が襲い掛かる。
田舎の不気味さと血生臭い欲望と抗えぬ血筋が織りなす戦慄の里帰りホラー!
ミミカ・モーフ
(ホラー映画紹介Vtuber)
昔話を基軸に展開される祖母と孫の激闘ホラー
老婆の人怖さもありクリーチャー的な恐怖もあり
古くから伝わる昔話から展開される子供の頃の恐怖心を思い出させつつ
予想外のストーリーに度肝を抜かれました!
是非この恐怖の真相に皆様触れてほしいです!